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ちょうど一年前にぎっくり腰で伏せる

昨年の今くらいの時期でしょうか。

仕事柄重いものを持つことはしばしばありますが、無理な持ち方をしていたのでしょう。

瞬間、”あっ”と思いました。”あっ、これはもしかして”と思いました。

はじめてぎっくり腰になりました(悲劇)。

まともに歩けず、座っててもつらい。寝ても寝返りすらうてず、あまりに思い通りに体が動かずに、なぜかふるふると笑えてきてしまう。腰をヤッただけでまさかこんな状態になろうとはまるで予想していなかった。痛みから常に呼吸は荒く、歩けば生まれたての小鹿のようであり、ひと度横になれば尻に鉛でも詰め込まれたかのよう。夜もろくに寝られず、尿意をもよおそうものなら成人としてのプライドにしがみつきながら息も切れ切れにトイレへ向かう。重い。ひたすらの自分の体が重い。これがぎっくり腰というやつか。

これまで甘く見ていた。ぎっくり腰だという人をぞんざいに扱ってきた。その報いか、はたまた呪いか。しかし私は諦めない。東によい整骨屋がいると聞けば行ってもんでもらい、西によいマッサージ師がいると聞けば行ってもんでもらい、とにかくいろんなとこでいろんな風にもんでもらった。しかし、生まれたての四足動物のような歩きが完全に治ることはなかった。

だが求め彷徨う者にもいつか終わりが来るのだ。

諏訪市湖南の小林治療院に足を踏み入れたときに私の旅は終わった。ようやく自分に合う治療を見つけた。帰る足取りは人類だ。猿人ではない。頭もしっかりとボディに乗っている。決してぎっくり腰が完治したわけではないし、再発するかもしれない。でもなってしまったからにはどうにかぎっくり腰とうまく折り合いを付けて生きていかねばならぬ。その道しるべがこの諏訪にあったのだ。私はまだぎっくり腰のアマチュアだが(数十年もお付き合いしているプロから見れば)、注意深く行動し、適宜メンテをすることで平穏に添い遂げてみせるぞ。

一年前の誓いを思い出し、ふと、小林先生と小林治療院さんを紹介してくれた大工さんに深い感謝の念を込めて

みなさんも気を付けてくださいね   篠原

 

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