第十回.東京エコハウス展示場見学報告
咋年未、東京三鷹の「省エネ・エコハウス」を見学してきましたので皆様に報告致します。展示場のコンセプトは『省エネルギー、高齢化対応・環境共生をテーマに、エネルギーの有効利用に役立つ機器システム、高齢になっても安心して暮らせる住まいのアイデア、太陽・風を上手に利用した住空間の紹介等、見て触れて実感出来る情報提供』です。東京電力のセンターハウス、省エネモデルハウス、通産省の高齢化対応実験佳宅を中心に他9社程のモデルハウスで構成されていました。省エネルギーである為の比較実験ディスプレイ。高齢化対応のシミュレーション体験(擬似体験)が特に印象に残りました。高気密・高断熱タイプの省エネ住宅については、当地の方がかなり進歩していると思われましたが、パッシブ(太陽・風・雨水等自然のエネルギー)の提案が、より具体的に表現され、室内の快適性向上策として、県体化されており、私共の現状の試みが、ほぼ間違いない事を認識する事が出来ました。
擬似体験のコーナーにおいては、手足の機能低下、視力・聴力・触力の低下等の際、現状の住宅では不備・不安な点が多々ある事を実際に体感する事が出来ました。高齢化の対応商品については、金額によりどのようにでも対応出来るわけですが、家そのものの平面的・立体的な計画については、こまった時に簡単に変えるという事はなかなか出来ないわけですので、新築計画のプランニングの重要性を、十分にする事の大切さを感じました。重要な点を列挙しますと?通路巾は広くとる?室内はフラットに(トイレ、浴室、和室、部屋とローカの境等)する事?将来手すりをつけたい時につけられる様にしておく?コンセントボックスの位置を床から30?位にする、等が考えられました。手すりについて補足しますと、見学した所は、いたる所に手すりがついており、あまり身体機能の低下していない者にとっては、「ジャマ」でありました。しかしながら、いつかは必ず手すりが必要な時が来ますし、擬似体験をしてみてありがたさがわかりましたので、必要な時にしっかりと取付けが出来る工夫は絶対にしておくべきだと考えます。この展示場では、耐久性については特に見せる部分は無かったのですが、今後住宅をお考えの皆様には、「省エネ」「バリアフリー」という要素を十分に体感していただける展示場だと思いますので、一度足を運んでみることをお薦めします。
■参考『省エネ・エコハウス三鷹』
(営業時間)午前10時〜午後6時
(休館日)水曜日
(問い合わせ)センターハウス
0424(88)8711